ダンマ輪廻転生
生まれ変わりをくり返す輪廻の考えと、ブッダが見いだした、そこから抜け出す道を紹介します。
輪廻転生(りんねてんしょう)は、生きものが、、また生まれることを、果てしなくくり返しているという考えです。パーリ語ではサンサーラといい、「さまよい続けること」を意味します。
ブッダより前の考え
生まれ変わりの考えは、ブッダが現れる前からインドにありました。ウパニシャッドと呼ばれる哲学の書が編まれた時代には、人は行い()によって次の生を受け、生まれ変わりをくり返すと考えられていました。
ただ、そこから抜け出す方法については、さまざまな説がありました。変わることのない自己を見いだして宇宙の根本と一つになる、という教えもあれば、厳しい苦行で体を痛めつける修行者もいました。
ブッダが見いだしたこと
ブッダは、出家して苦行も試したうえで、それでは苦しみが終わらないと知りました。そして瞑想の中で、輪廻が続く本当の原因と、そこから抜け出す道を見いだしました。
- 生まれ変わりを続けさせているのは、「もっと欲しい」「生き続けたい」と求めると、ものごとをありのままに見ない無知である
- 生まれ変わるのは、変わらない魂のようなものではない。一本のろうそくの火が次のろうそくに移るように、業の勢いが次のを形づくっていく
- 渇愛と無知が消えれば、生まれ変わりは止む。その安らぎがである
ブッダはこれを、苦しみ・原因・消滅・道の四聖諦として整理し、誰もが実践できる教え(ダンマ)にまとめました。
教えが人を解き放った
ブッダはこの教えを、四十五年にわたって人々に説き続けました。教えを聞いて実践した多くの弟子が、輪廻から解き放たれたになったと伝えられます。
輪廻から抜け出す道を自ら見いだしただけでなく、ほかの人も歩けるようにその道を示し、実際に多くの人を解き放ったこと。ここにの教えの大きな特徴があります。